【PA基礎⑥】グラフィック・イコライザーについて

PAのあれこれ

どもー!Joe満(ミツル)でーす!

今回は、PAシステムで欠かせないグラフィックイコライザー(G.EQ)について話して参りますっ!!

まずは、PAとはなんぞや??って方はこちらの記事を見て下さい♪♪

PAの基本的なシステムについてはこちらっ!!

では、早速グラフィックイコライザーについて語っていきまーす!!

グラフィックイコライザーの主な役割

グラフィックイコライザーの主な役割は…

スピーカーのチューニングをする!!

これに尽きます(о´∀`о)

とはいえ、使い方によっては、スピーカー以外の音質調整にも使われたりします(`・ω・´)

しかし!この記事では、おもにPAをとりあげているということもあり、スピーカーのチューニングに特化してお伝えしまっす♪♪

スピーカーのチューニングとは??

そもそもチューニングってどゆこと??って思う方も多いと思います(´・ω・`)

チューニングとはズバリっ!!

  1. 音質調整をすること
  2. ハウリングを防ぐこと

この2点に尽きます(๑•̀д•́๑)

1.音質調整をする

イコライザーとは、音質調整をするものっていう認識のある方も多いと思います。

その語源は、イコール(=)にあります!

つまりは、イコライザーとは、「等しくするもの」って意味があるんですね♪♪

じゃあ、何を「等しく」するのか…。

音には高い音から低い音まで幅がありますよね??

この高〜い音から低〜い音までの間を「等しく」して平ら(フラット)にしてやるのですっ!!

これは、スピーカーの特性環境などにより、やけに中高音部がキンキンしてたり、低音部がモアっとなったりするのですが、そういった出過ぎた音域をイコライザーでカット(減衰)して、聞きやすい音に整えてやるのですっ!!

基本的には、クセのないクリアでフラットな音作りを目指しますが、その催しのことも考慮したりします。

例えばヒップホップのダンスイベントならば、やはり低音は必要だし、どよんとした低音よりはシャープなシャキッとした低音が欲しいですよね(´∀`)

そういったことも頭の片隅に置きつつ、チューニングしていきますっ!!

ちなみにきっちりイコライジング(音質調整)出来ていれば、この後に語る「ハウリング」についてのリスクも著しく低くなります♪♪

2.ハウリングを防ぐ

この「ハウリングを防ぐ」ことも結局は、「音質調整」の延長線上にあるものです。

しかし、PAでは、ハウリングはかなり意識して対策しなければならない大きな課題であるため、敢えて取り上げた次第です。

そもそもハウリングとは??

カラオケボックスなどで、経験がある方も多いと思います。マイクの音量を上げすぎるとキーンとなったり、ブォーンとなったりするあの現象ですwww(擬音で片付けた感ハンパない…(´ヮ`;))

PAの目的はそもそも「音を大きくすること」なので、P.AMPという機材で音を増幅します。

ハウリングというのはスピーカーから出た音が、そのままマイクに入って、また増幅されて、その音が更にスピーカーから出て、マイクに入って…増幅されて…スピーカーから出て…マイク…増幅…スピーカー…マイク→増幅→スピーカー。

というふうに、ある一定の音域(周波数)が増幅を繰り返す現象です(о´∀`о)

その結果、高音域ならキィーーーンと。低音域ならブォーーーンとハウリングするわけです。

つまりは、マイクとスピーカーが同じ空間に存在する以上、音量を上げ過ぎると起こってしまう現象なんです。

当然、マイクとスピーカーの相互の位置関係や向き、アンプでの増幅量などが密に関係してきます。

そして、ハウリングしそうな音は、明瞭度が失われるし、耳につく発振音が聞こえるし、とてもじゃないけど良い音とは言えません…(>o<)

グラフィックイコライザーでハウリング防止

そんなこんなで、邪魔なハウリングをグラフィックイコライザーで防いでやるわけです♪♪

やり方は、ハウリングしそうな音域だけを、カット(減衰)させてハウリングしにくくするのです!!(๑•̀д•́๑)

とはいえ、適当にカットしまくると、音質が損なわれますし、気が付いたら全帯域カットして、ただ単に音量が下がる、ということにもなりかねません。

ここで、グラフィックイコライザーでのチューニングで留意すべきポイントをお伝えします!!

  1. 必要以上に音量を上げ過ぎない。
  2. マイクの本数が増えるとハウリングしやすくなる。
  3. スピーカーとマイクの向きや位置を変えてみる。(ハウリングしにくい位置関係を考えたり、試したりする)
  4. マイクとスピーカーが同じ空間にある以上、ハウリングは起こるもの!!と肝に銘じる。
  5. ハウリングを嫌うあまり、グラフィックイコライザーでカットしまくると全体的に音量が下がるだけの結果になる。

上の5ヶ条をしっかり叩き込んでスピーカーのチューニングに臨んで下さい(о´∀`о)

とはいえ、ハウリングがなぜ起こるか?ということさえ、しっかり理解出来ていれば、防ぐ方法も色々考えられるというものです♪♪

コンデンサーマイクは感度が良く、収音できる音域も広いからハウリングしやすい。とか、無指向性マイクは指向性が無い分、位置を変えたところでハウリングしやすい。とか…いくらでも、考えられますよねっ!

単純に音がデカすぎてハウるなんてのも当然ありますし。

グラフィックイコライザーのあれこれ

今更ながら、グラフィックイコライザーはG.EQと表記されます。また、略して、グライコと呼ばれたり、グラフィックと呼ばれたりします。

アリーナなど大規模PA

そして、話はガラッと変わりますが、大規模PAでは、ステージと客席が大きく切り離されているため、メインスピーカーがステージ上のマイクと干渉してハウリングを起こすことも少なくなりました。※ラインアレイという優秀なスピーカーによるところが大きい。

ですので、ハウリング防止というよりは、積極的な音作りのためにグライコを使うことが出来たりします。

まぁ、こう言っちゃなんですが、ケースバイケースですwww

劣悪環境!グライコなしの現場…(´ヮ`;)

グライコはなくてもPA出来ます♪♪

いつハウるか分からない状況で、ビクビクしながら、音量をジワジワ上げながら対応しますwww

マイクの本数が少ないなど、状況によりますが、無くても成り立つPAもあります!(成り立つかどうかの判断は個人差有りwww)

グラフィックイコライザーまとめ

グラフィックイコライザーの役割は…

スピーカーのチューニング!!

つまりは…

  1. 音質調整
  2. ハウリング防止

の2つ!!

とはいえ、ケースバイケースwww

グライコが無くても成り立つ場合はある。

また、グラフィックイコライザーについては、改めて画像など付けて、別記事で触れていこうと思います!!

今回は、文章だけでざっくりお届けしましたー!

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