どぅもー!!Joe満(ミツル)です。
今回は、音の三大要素の1つ、「音量」について書き進めていきマース!
ちなみに音の三大要素は…
- 音量
- 音程
- 音質(音色)
でしたね(´∀`)
音量の単位「dB」(デシベル)
音量は、「dB」という単位で表されます。読み方は「デシベル」。
「B」(ベル)の10分の1だから「d」(デシ)が付いて、dB(デシベル)となってます!!
dL(デシリットル)と同じですな(´・ω・`)
単純に数値化した時に扱いやすいからd(デシ)をつけとこうかー(´∀`)って感じです♪♪
デシを付けないと、「0.3B」など、小数点が付いちゃうからですね。
相対量としてのデシベル
デシベルは相対的な量を表すものなので、基準値と比較して、5dB大きい!とか、3dB小さい!とか、という表し方になります。
つまりは、二つの値が必要ってことですね。
片方を基準値として設定して、それを基準に+5dBとか、-10dBで、とかいった具合に音量を表すのです。
ちなみに、人が「音量が半分になった!」と感じるのは-10dB(10dB下がった時)だと言われています♪♪
基準値の0dB(…と設定した音量)
上記の音源を0dBと設定した場合に-10dB、-20dB、-40dBと音量を下げていった時の音量をお聞き下さい。
※スマホのスピーカーなどでは、分かりにくいかもしれません。外部のスピーカーなどに接続してお聞きください。
−10dB
先ほど設定した「規定値0dB」から10dB音量を下げた状態です♫
人間の耳では、聴感上、大体「半分の音量になった!!」と感じる量になります。どうでしょう??半分くらいに聴こえるでしょうか?
−20dB
-10dBから更に10dB下がった音量です♫
-10dBを基準に考えると、更に半分になったと感じる音量となります♫
−40dB
40dBも下がると、かなりの音量差となりますね。比較的しっかりしたスピーカーで聴かないと非常に聞きづらいくらいの音量かもしれません。
絶対量としてのデシベル
上の項目で、デシベルは「二つの値が必要」と言いましたが、絶対量として表す方法もあります。
音圧レベル(sound pressure level)
例えば…音圧レベル(Sound pressure level)という単位があります。dBSPLと表記します。
これは、人間が聞き取れる最小音量が20μPaとされており、これを0dBSPLとしたものです。
- 可聴最小音=20μPa=0dBSPL
これは、騒音を表すのによく使われますね。
スピーカーなどの音響機器のスペック表にも使わたりします♪♪
dBm(ディービーエム)やdBu(ディービーユー)
その他にも…
dBmだとか、dBuだとかあります。簡単に表すと下記のようになります。
- 0dBm=1mW(1mWという電力基準)
- 0dBu=0.775V(0.775Vという電圧基準)
音響機材のスペックを表現する上で、このような単位の変遷が起こっております。
ポイントは電力基準か電圧基準か?…というところと、インピーダンスがどうか?という2点ですかね。インピーダンスが600Ω固定ならdBmでも問題ない部分(600Ωなら、0dBm≒0dBu)もありますが、現在は…
dBuを使うのが無難!
といった所でしょうか。
PA(音響)的な側面から見た音量
デシベルについて話して参りましたが、音響的な側面から見てこのような単位がどのように使われるかを見ていきたいと思います(´∀`)
業務用機器(プロ機)での+4dB
単位としてはdBmもしくは、dBuで表します。
ミキサーなどの出力において、メーター上で、0dBにすれば、ミキサーから出力される音量が+4dBmとなります♪♪プロ機ならば大体このような仕様ですね。
映像収録などで、音声ラインを送る時にも…
プラヨン(+4dB)で送ってマースっ!!
などと映像業者に伝えたりします。
ちなみに+4dBmでは、電圧的には1.23Vほどになります♪♪
映像音響業界では、「+4dB」がスタンダードな音量の値となっております。「ラインレベル」と呼ばれているものですね。
民生機であれば、-10dBとかもあります。
マイクの入力感度などの表記
マイクのスペック表などに記載がある…
入力感度:-54dB
などの表記は、1パスカルの気圧変動で得られる電気的な信号の大きさ1Vを基準とし、デシベル(dB)で表すもので…
1paで出力1Vが得られるマイクの感度を0dBと表示します。
ちなみに1pa(パスカル)の音はピアノを結構強めにジャーンと弾いたくらいの音の大きさです♪♪(96dBSPL)
以下は一例です♪♪
- 0.013V(13mV)が得られるマイクの感度は-37.7dB
- 0.01V(10mV)が得られるマイクの感度は-40dB
- 0.005V(5mV)が得られるマイクの感度は-46dB
- 0.002V(2mV)が得られるマイクの感度は-53.9dB
以前、「マイクは発電器」ってな話をしましたが、マイクによってどれくらいの電気を作れるかは違っているため、それを数値化したのが、マイクの感度という感じです(´∀`)
入力感度が、-50dBのマイクと-30dBのマイクなら、-30dBのマイクの方が大きい電気(音)が送られるってことです♪♪
これらはいわゆる、「マイクレベル」と呼ばれている音量です。先ほどのラインレベル(1.23V程度)と比べると、単位がmVであることからも分かる通り、とても微弱な電気となります(´∀`)
マイクは、非常に微弱な弱々しい電気信号しか作れないのですね♫例えれば生まれたばかりのヒナのようなものです。ノイズという天敵には要注意な状態です( ゚д゚)
ちなみに、ダイナミックマイクより、コンデンサーマイクの方が、出力が大きいですね。
ミキサーのゲインにもこのような表記があります♪♪
これは、上記の例に準ずる形となっており、おおよそですが、ダイナミックマイクなら-50dB程度、コンデンサーマイクなら-30dB程度までゲインを上げればミキサーのメーターにて、0dBの、規定値くらいの出力となります。
まぁ、どんだけ音を入れるかによりますけどね(^ω^;);););)
結果、ミキサーのゲインで、音を増幅することにより、先ほどお伝えした「+4dB」(ラインレベル)で音を送っている状態になるわけです。(ヒナより少し成長した状態ですね♫)
P.AMPやスピーカーでの音量
パワーアンプでは、大体「+4dB」で音声信号を受けて、音を増幅します♪♪
増幅して出力される音量を表すのに、スペック表では、電力(W)で表記されます(´∀`)
例えば…
出力 4Ω 750W / 8Ω 525W
などですね。これは、インピーダンスが4Ωのスピーカーに繋げば750Wまで出せるぜ!8Ωのスピーカーなら525Wまで音を出せるぜってことです。
当然、スピーカーのスペックを確認して4Ωの700W前後まで出せるものか、8Ωの525W前後のスピーカーを用意する必要があります(´∀`)
スピーカーについては、どのくらい音量が出せるかについて、出力:1000Wであるとか、出力レベル124dB SPLだとか記載があります!
単純にワット数が大きいほど、大きな音が出せます。現場の内容や、規模に合わせて、パワーアンプやスピーカーを選定して用意する形となります(´∀`)
デシベルはややこしい…(^ω^;);););)
色々と書いて来ましたが、いかがだったでしょうか??
とりあえず、デシベルは何かとややこしく、取っ付きにくいです…(^ω^;);););)
相対量としてのデシベルは現場では、大切な表現の一つでして、例えば、クラブイベントと講演会みたいな、全く主旨の異なる催しがあった場合、どちらも「基準値0dB」を設定するのですが、クラブイベントの「0dB」は相当デカいですし、講演会の「0dB」は、クラブイベントに比べると相当小さいです。
一言に「0dB」と言っても、絶対値じゃないんですよね。会場の広さや催しの内容、収容人数、壁天井の材質などによって、見合った音量を「0dB(規定値)」と決めてやるわけです。
その上で、「BGMは、規定値の-40dBくらいで流しましょう。」などと言った話になるわけです。
逆に機器のスペックを表すのに、相対量じゃ成り立たないですよね??時と場合により、スペックが変わるみたいな…(^ω^;);););)ダメヤロー。
だから、絶対量の単位を設けている。
その中で、マイクの感度なら、1paの音で、1Vを得られる場合を0dBとしたり…。
騒音などの表記に便利な、20μpaを0dBSPLとする音圧レベルが、あったり…。
ミキサーなどの音響機器のスペック表記に使う、0.775V=0dBuなどがあったりします。
同じデシベル表示でも、中身が変わるところがややこしいですよね…(^ω^;);););)
でも、全て必要だから存在しています(´∀`)
そう、君も僕も、必要だから存在している。
哲学っぽ!!
シンプルにまとめ
とりま、ミキサーやアンプなど、それぞれの機器には、受け入れられる音量ってのがあって、デカすぎる音を送ると割れちゃう(歪んじゃう)し、かと言って、小さすぎると、機材の本領を発揮できなくなったりするってことです!(S/Nも悪くなったり…)
PAでいえば、難しいことを抜きにしても、会場に見合った音量を出して、お客さんが喜んでくれれば、ひとつの成功と言えると思います♪♪
機材選定などの経験を通して、デシベルへの知識を増やしていければ良いかと思っています(´∀`)
想定より長くなりましたが、これで音量についての話を終えようと思います。
この記事が皆さんにとって何かのお役に立てれば幸いです♪♪
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